ニュースでよく聞く知らない言葉シリーズ②カリフ

こんな人に読んでほしい!

  • 中東で起こっていることが「分かりにくい」と思う人
  • 中東関連のニュースで分からない言葉がある人
  • 国際ニュースを良く読む人

こんにちは!あらきです。

今回は、初学者の方を対象とした記事となっています。

「ニュースでよく聞く知らない言葉シリーズ①ユダヤ人」はこちら

ニュースでよく聞く知らない言葉シリーズ①ユダヤ人

 

私自身「中東研究」をしているわけではないので、基本的には独学で学んでいます。

その中で私自身が中東に興味を持つまで知らなかった言葉や、定義が曖昧な言葉などをピックアップしています!

「ニュースでよく聞く知らない言葉シリーズ」では、普段ニュースや本など、日本人が身近に感じる中東に関する話題に良く出てくる言葉を、なるべくニュートラルな立場で、百科事典などをもとに作成しています。

しかし、言葉の捉え方は十人十色だと思うので、もし「ここは違うよ」「私は違う意見を持っているよ」という方は、是非コメントをお願いします!

以上のことを考慮したうえで読み進めてください!

 

カリフ(ハリーファkhalifa)

意味:

継承者・代理者 

 

役割:

カリフは政治制度の中心的存在をなすものとして、礼拝、裁判、聖戦(ジハード)、市場監督・生活倫理、行政・財務に関する執行責任を持つ人。by イスラム法

 

カリフになる条件:

知識・誠実・能力・感覚・肢体の健全、クライシュ族出身など

 

歴史:

ムハンマドは後継者を指名しないまま亡くなったため、その次の後継者であるアブー・バルクが「神の使徒(ムハンマド)の代理」という意味を込めてハリーファ・ラスール・アッラー (khalifa rasul Allah)と称し、イスラム国家の最高責任者についたことから使われ始めた呼称が、「カリフ」なのです。

2代目のウマル1世は、アブー・バルクの代理ということで、始めは「神の使徒の代理の代理(khalifa khalifa rasul Allah)」と名乗りました。しかし、これが長くて不便だという理由で、「信者の長」という意味を込めてアミール・アムルー・ミニーン(Amir al-Mu’minin)という呼び名を用いるようになりました。

1258年にアッバース朝が滅亡したことにより一度はカリフもなくなりましたが、その後場所を移して復活しました。最終的には、オスマン帝国の滅亡により1924年に完全に廃止されました。

 

なんでこの言葉を取り上げたの?

数か月前のニュースで、「トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領がカリフを復活させようとしている」という内容の記事を読みました。私自身のように「カリフ」という言葉を聞いたことがある人は多いと思いますが、「カリフ」の本来の意味を分かっている人は少ないのでは?と思い、この言葉を選びました。

 

また、「カリフ」という単語を使った報道に対して、あまり良いイメージを持たない人もいるような気がします。なんでだろう…?

 

「カリフ」という言葉にあまり良くないイメージを持たれているのは、イスラム教スンニ派の過激派組織「イラントのイスラム国」がインターネット上にカリフとして奉じるイスラム国の樹立を宣言し、また、「カリフに忠誠を誓うのはイスラム教徒の義務だ」としてイスラム国拡大のための聖戦への参加を要求した(2014年6月29日)報道にも関係があるような気がします。実際にこの記事を見て、良い気分をする人は多くないと思います。

 

しかし、言葉のイメージや記事の書き方などによって、ある事柄のマイナスの側面だけを見て、物事や言葉の本質を捉えられなくなるのは本末転倒ではないか!と思います。そのため、ニュースなどで報道されることを一つの側面からだけみて鵜呑みにするのではなく、一つ一つの言葉の意味を改めて調べて見たりすることも大事だと改めて感じています。

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